満足度:★★★★★ 読み出したら止まらなくなって久しぶりに一日で読んだ!「面白い」という以上にいろいろと考えさせられた(-д-;)
これ読売新聞の本のソムリエで「17歳に読んで欲しい」という題目で紹介されておりまして。オーバーエイジだけど私は読んだよ(どうでもいい)!しっかし、この本をお受験の気分転換に推薦するのもちとどうかとも思うけど(笑)まあ一章一章が短いので空いた時間を利用して読みやすいデス。私は止まらなくなったけど。私みたいに大学受験を控えた夏休み後半に、京極夏彦にハマるよりかはマシだと思うよ。移動時間には速タン読まずにあの弁当箱みたいなの一生懸命読んでた。一生懸命になる方向ちがうYO
あらすじ〜
内容(「BOOK」データベースより)戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。
とまあ、双子の「ぼくら」が主人公です。いま同時進行で宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んでいて、ちょうどこの中の『双子の星』を読んだ直後に『悪童日記』読み始めたんで、双子に対してはプラス面でシナジー効果が働いた。いや〜ナイスタイミング。
読者である私たちは、双子の「ぼくら」が記す「作文」を通して物語の世界へと入ってゆきマス。特にこの小説が「うまくできてるな〜」と思った所は、双子の書く作文にはかなりきっちりとルールが決まっていることデス。
「作文の内容は事実でなければならない」、つまり「あるがままの事物、ぼくらが見たこと、ぼくらが聞いたこと、ぼくらが実行したこと」である。
また、『好き』などの感情を定義する漠然とした言葉については、「その種の言葉の使用は避け、物象や人間や自分自身の描写、つまり事実の忠実な描写だけにとどめたほうがよい」(本文43頁)
後半に挙げたルール、これがあるため作文から直に双子の感情を読み取ることができなくなってる。あるがままの事実に直面した双子が、その時何を思ったのかは読者のほうで想像するしかないのね。「ああ、この行動の裏で二人は何を考えていたんだろう」ってかなり妄想が広がりましてよ。ぱらのいやーな人にオススメ。
そのせいか、この小説読んでると、感情の動きを担う部分に自分がなったような気がする。二人で一人を形成する双子と、まるで自分も一体化したような感じになった。いまこう書いて気付いたけど、ラストのもの悲しさはここら辺から起因してるのかもしれないな〜。
さらに、この小説では物語のキャラクター・舞台などの固有名詞が一切でてこないんで、これがまたカチッとした物語にやわらかさを加えているように感じマス。
ぱらのいあ的ネタバレ感想は↓
★.:*:.・.:*:.・.:*:.★.:*:.・.:*:.・.:*:.★.:*:.・.:*:.・.:*:.★.:*:.・.:*:.・.:*:.★.:*:.・.:*:.・.:*:.★双子の作文(日記?)の中で一番グッと来たのは「○○を鍛える」シリーズ。
まず「体を鍛える」では、おばあちゃんをはじめ周りから受ける理不尽な暴力に耐えるため、二人で平手打ちや拳骨を加え合って体を鍛えるのデス…。
いくら「泣かずに痛みに耐えることができるようになるため」つったって…
つよい!つよいよ双子 (ノД`) 続く「精神を鍛える」では、おばあちゃんをはじめ周りから受ける理不尽な暴言に耐えるため、向かい合って互いに暴言を言い合って精神を鍛えるのデス…。
すげえ!すげえよ双子 ・゜・(つД`)・゜・ 私だったらもうムリムリムリ。こんな状況たえられない!どこまでもネガティブに沈んでいってしまうよ〜っ!!ちょっとこれ読んで反省したもんっ。もっと自分を鍛えようって!!!もうちっちゃことでいつまでもウジウジしちゃう自分とはサヨナラよう〜〜ッっ…うう
しかも双子の精神鍛錬はこれだけじゃない。離れ離れになったお母さんの優しい言葉を忘れるため、何度も何度も二人で思い出の言葉をささやき合う…お母さんの言葉が二人にとって意味を失うまで……
いじらしすぎるよっ!双子 。+゚(゚´Д`゚)゚+。 桜塚のヤックンばりに喚いちゃうわ!てゆーか母性に目覚めていいですか???
ほんとここら辺読んでて、今の自分が情けなくなってまいりましたですよ…がんばろ。
ところで、双子はお母さんのことをどう思っていたんだろう。
お母さんが隣の国へ行こうって言ったとき、どういう気持ちでその申し出を断ったんだろう。この「おかあさん」の章で例の優しい言葉が双子に対してたくさん欠けられているけど、鍛錬の成果がものすごい形で活かされている!!一つ一つの作文はそれぞれ独立しているのに、大元でつながってるんだもんなぁ。すごいよ作者。
それに、お母さんの骸骨を屋根裏部屋のに梁るしているときの双子の気持ちも気になる。二人の妹にあたる赤ん坊の骸骨をお母さんの骸骨の首に引っ掛けた時、二人は何を思っていたのか…。なんか気になることがいっぱいよー。
それにラスト!!今まで二人で一人みたいな感じだった双子が離れ離れになっちゃって大丈夫なの!!??なんか自分も双子と融けあったのか、一人欠けた不安に耐えられない!
続編が気になりまふ(*´Д`)=3
今ある積読が片付いたら読もうっと