小説 -- 明治断頭台
![]() | 明治断頭台―山田風太郎明治小説全集〈7〉 山田 風太郎 (1997/08) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
正義の政府はあり得るか
満足度:★★★★★
この前TVで白虎隊のドラマをやっているのをちらっとだけ見ていたら、この本が異様に読みたくなってきたんで再読開始〜。
もしも過去の記憶を消してもう一度読み直せるなら、横溝 正史『獄門島』、アガサ クリスティー 『そして誰もいなくなった』、京極夏彦『姑獲鳥の夏』、そしてこの『明治断頭台』を読みたいデス。ああ、あの初めて読んだ時の衝撃をまた味わいたいよぅ…(´Д`)
再読は再読で新たなる発見もたくさんあるけどね。そしてそれがものすごく切なかったり…この台詞やあの行動の裏には、あんな思いやこんな思いがあるんじゃあなかかっ!とかいろいろ妄想しちゃうね。
内容(「BOOK」データベースより)
太政官弾正台(役人の汚職を調べ糾弾する役所)の大巡察、香月経四郎と川路利良がフランス人美女エスメラルダの力を借りて次々とおこる謎の事件を解明する。
初めて読んだときラストでぼろ泣きしたものの、今回は結末わかってるし涙はでないだろうと思いながら「終章・正義の政府はありうるか」読んだけど、ダメね…やっぱりこのラストには我慢ができぬ。・゜・(/Д`)・゜・。さらにBGMにかけてた一青窈のBESTYOの曲が、これまた私の心に深く染み入ってきてね…。もうウチにはポケットティッシュが数個しか残ってないというのにっ!!!おかげでこちとら、ひとりオイルショック状態よ!繁華街のにぃちゃん、もっと私にティッシュをおくれ。
ちなみにBESTYOの中では16曲目の「てんとう虫」が好きなミチヲのネタバレ感想はこの下からっと。
虚無への供物
![]() | 虚無への供物〈上〉 中井 英夫 (2004/04) 講談社 この商品の詳細を見る |
満足度:★★★★★
年内に読み終えられてよかった…。
これで三大奇書のうち二つまでクリアしたぞ。あとは『黒死館殺人事件』だけ。ニシシ( ̄ー ̄)
内容(「BOOK」データベースより)昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。
登場人物の性別を把握できてからノッてきたw冒頭がゲイバアからはじまるし、登場人物の名前では性別が大混乱だった頭の弱いミチヲちゃん…(哀)
個人的には『ドグラ・マグラ』以上に、読んでいてカオスな状態になりまシタ。読んでいる途中、もう何が現実で何が非現実なのかわからない状態に陥ることがしばしば…。
作中の表現を使わせてもらえば、
「気ちがいばかりが住んでいる森の中に迷い込んだような(下巻p.290)」
まさにこんな気持ち…!!
ここから下は本気でネタバレするんで、気をつけてください!!!
ミステリだから特にね!反転とかしてないからねっ!!あとは自己責任だからネ!!!
悪童日記
![]() | 悪童日記 アゴタ クリストフ (2001/05) 早川書房 この商品の詳細を見る |
満足度:★★★★★
読み出したら止まらなくなって久しぶりに一日で読んだ!「面白い」という以上にいろいろと考えさせられた(-д-;)
これ読売新聞の本のソムリエで「17歳に読んで欲しい」という題目で紹介されておりまして。オーバーエイジだけど私は読んだよ(どうでもいい)!しっかし、この本をお受験の気分転換に推薦するのもちとどうかとも思うけど(笑)まあ一章一章が短いので空いた時間を利用して読みやすいデス。私は止まらなくなったけど。私みたいに大学受験を控えた夏休み後半に、京極夏彦にハマるよりかはマシだと思うよ。移動時間には速タン読まずにあの弁当箱みたいなの一生懸命読んでた。一生懸命になる方向ちがうYO
あらすじ〜
内容(「BOOK」データベースより)
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。
とまあ、双子の「ぼくら」が主人公です。いま同時進行で宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んでいて、ちょうどこの中の『双子の星』を読んだ直後に『悪童日記』読み始めたんで、双子に対してはプラス面でシナジー効果が働いた。いや〜ナイスタイミング。
読者である私たちは、双子の「ぼくら」が記す「作文」を通して物語の世界へと入ってゆきマス。特にこの小説が「うまくできてるな〜」と思った所は、双子の書く作文にはかなりきっちりとルールが決まっていることデス。
「作文の内容は事実でなければならない」、つまり「あるがままの事物、ぼくらが見たこと、ぼくらが聞いたこと、ぼくらが実行したこと」である。
また、『好き』などの感情を定義する漠然とした言葉については、「その種の言葉の使用は避け、物象や人間や自分自身の描写、つまり事実の忠実な描写だけにとどめたほうがよい」(本文43頁)
後半に挙げたルール、これがあるため作文から直に双子の感情を読み取ることができなくなってる。あるがままの事実に直面した双子が、その時何を思ったのかは読者のほうで想像するしかないのね。「ああ、この行動の裏で二人は何を考えていたんだろう」ってかなり妄想が広がりましてよ。ぱらのいやーな人にオススメ。
そのせいか、この小説読んでると、感情の動きを担う部分に自分がなったような気がする。二人で一人を形成する双子と、まるで自分も一体化したような感じになった。いまこう書いて気付いたけど、ラストのもの悲しさはここら辺から起因してるのかもしれないな〜。
さらに、この小説では物語のキャラクター・舞台などの固有名詞が一切でてこないんで、これがまたカチッとした物語にやわらかさを加えているように感じマス。
ぱらのいあ的ネタバレ感想は↓
モンテ・クリスト伯
![]() | モンテ・クリスト伯〈1〉 アレクサンドル デュマ (1956/01) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
満足度:★★★★★
lairの希実ちゃんからお借りしまった。
随分と長い間借りちゃってごめんね。おかげさまで素敵な本に出会うことができたよ!この場を借りて改めてお礼申し上げます*:+゜・。*ヾ(●´∀`●)ノ*。・゜+:*
読了したばっかだけど、すでにまた読みたくなってきてマス。読んでるときでも、前の内容忘れがちだったからネ〜、脳細胞が死んでいるわ。まだまだ見落としているところがたくさんありそう。お金持ちになったら全巻集めてやる!
登場人物たちが会話をしてる場面、私の脳内ではオペラ調で再生されてた。マクシミリアンとヴァランティーヌの壁越し密会シーンなんかは特に脳内オペラ再生マックス!詩的っていえばいいのか、小鳥が囀るような感じ??(意味不明)
まあ私オペラみたことないけどね
ネタバレ含みつつ続き語り↓↓↓
夜よりほかに聴くものもなし
満足度:★★★★★
「それでも」
毎日どこかで事件が起きている。しかし我々が知ることのできるのは、事件のほんの一部分にすぎないかもしれない。この物語の主人公である八坂刑事が出会う事件は、どれもせつなくやりきれないものばかり。「証言」「精神安定剤」「法の番人」「必要悪」「無関係」「黒幕」「一枚の木の葉」「ある組織」「敵討ち」「安楽死」、それぞれの事件の真実を知ったとき、老刑事は一つの決断を下さなければならない。それは彼が刑事であるが故に。
「おれは君に、手錠をかけなければならん」
これイメージがないとちょっとさみしいね。すごくいい本だと思うんだけどなぁ。山田風太郎作品のイメージ画像もうちょっと増やして欲しいよアマゾンドットコム…(´・ω・`)
ただ感想書き散らすだけだとわかりにくいかな、と思ってあらすじのような物をがんばって書いてみたけれども、なんだかな〜なできになっちゃってるよ。難しいねこれ。これからがんばって精進するだ。
裏を見るとこの本は、昭和52年に刊行されたものを定本にしてるみたい。だけど現代においても当てはまることがたくさんでてくるから、本当にいろいろ考えさせられる。どんなに時間がたって周りが進歩しても、人間の本質だけはあんまり変わらないもんだとシミジミ。おもに通勤時間を利用して読んでいて、あまりのせつなさに毎日目がうるうるになっておりましたよ。
私はやらなかったけど、タイトル通り夜中にひっそりと読むのもオツかもしれない。




